子どもを伸ばす通知表所見の書き方と文例集・小学校1年生

 教師の仕事術シリーズ第1弾のテーマは「通知表・指導要録」の所見コメントについてです。多くの場合、通知表には「所見欄」があって、その学期に子どもが頑張ったことや特に成長したことを書いていきます。中には課題も書く場合があります。ただ、短い言葉で意図を誤解なく伝えることはなかなか難しいものですし、中には大切にして一生残してくれる人もいるものですので基本的には良いことを中心に書いていきます。

 毎日接している子どもたちの事ですから、書くことが無いということはありません。しかし、よい表現がなかなか頭に浮かばないことがあります。「こんな感じなんだけどうまい伝え方はないかな。」そんなときに、ここの文例をきっかけに活用していただければと思います。発達段階に応じた書き方の詳細は各学年のコーナーに掲載していますので、そちらを参照してください。

『通知表』って何?

 通知表には教科の成績や生活の記録などを記載します。子どもも保護者ももらうことが当たり前で、学校としても作成することが当然のような感じですが、実は法的な根拠はなく、作成自体も各学校に任されています。実際、通知表を発行しないで保護者と面談をする学校もあるそうです。通知表・通知箋・通信表・通知簿・通信簿などと呼称したり、のびゆく*子・あゆみ・かがやき・のびゆくすがたのようなタイトルをつけていることもあります。どれも、子どもの様子を保護者に伝え、家庭の理解や協力を求めることが目的になります。

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『所見』の書き方基礎・基本

 通知表の中でも、文章で子どもの様子を伝えるものが『所見』です。学校生活全般について書く「総合所見」「一般所見」の他、「総合的な学習の時間」「外国語活動」そして、次期学習指導要領の改訂からは「道徳」についても、今後は所見を作成することになりそうです。では、どのように書くとよいのでしょうか。初任者にとっては悩みどころのひとつになると思いますので、基礎基本まとめました。

1、学校統一のルールを知る

  • 文字数の目安
  • 語尾や文末の表現
  • 半角・全角の扱い
  • その他の基本的な表記

基本的な表記については、各自治体によってルールが定められている場合があります。迷った場合は北海道の校長会でまとめたものがインターネット上で閲覧できますので参考にするとよいと思います。

 所見作成に便利なExcel関数を紹介します。せっかく所見を考えたのに文字数が合わずにやり直しとなってはもったいないですよね。個人差があってもいけませんし、学年間で

 

2、よさや、成長したところを中心に書く 

 記録として子どもの未来にも残るものになりますし、気持ちよく学期末を終えて次への励みにしてほしいものですので、「良いところ」「成長したところ」を中心に書いてあげます。「もっとこうしてほしいのに!」「~ができていないから困る!」と、子どもの課題をどうしても、どうしても書きたい場合は「~なれるともっと良くなるので、~のように関わっていきます」などと、前向きに表現するといいと思います。

 「できませんでした。」「残念でした。」「困ります。」「なってしまいます。」などは使わない方が良いと思います。課題はあえて書かなくても保護者も分かっていることが多いですし、そうじゃない場合はもっと早い段階で伝えて協力し合えるようにしたいものです。

3、行事のことを書くなら経過を書く

 運動会ではリレーの選手になりました。学習発表会では○○役となって…と書く人はいないと思いますが、それは保護者も見ていてわかっていることです。休み時間を使って練習したとか、友だちに励ましの声をかけていたとか、取り組む姿勢やその中での成長について書くとより良さが伝わると思います。

4、一文が長くなり過ぎないように書く

 通知表の所見欄の大きさにも関わってきますが、「書き出し」+「生活面」&「学習面」+「まとめ」と、4文くらいになると思います。具体例も入れると効果的ですが、文が長くなり過ぎないように気をつけます。特に、同じ語句を2回も3回も使ったりしていないか気を付けるようにしています。

※取り組み、立派、姿、~たり~たり。また、などは重複しやすいので特に気をつけます。

学年別所見文例集

 学年別の所見文例集です。文例はたくさん掲載していますが、そのまま使える子というのはいないものなんですよね。十人十色とはよく言ったものです。検索ワードで「褒めるところがない子の所見」というものがありました。きっとご苦労が多いことだと思います。まぁ、なんとか乗り切りましょう。

【前期】入学して初めてもらう通知表です。学校生活の入門期ですので、集団生活や学習のルールに慣れ、友達と仲良く学校生活が送れるようになったよというようなことを具体例を交えながら伝えていきます。

【後期】ノートのとり方や、発表の発言内容などにも大きな成長が見られる時期です。生活面でも、集団遊びでオニ決めのリーダーシップをとっているとか、みんなが楽しめるように譲ったり声をかけているとか、他者との関りから見つけられるといいのかなと思います。

【前期】基本的な生活習慣が身についていて、他の子に良い影響となって広がっていることや、少し高度な学習内容にも取り組むことができるようになったことを具体例を交えながら伝えていきます。

【後期】低学年のまとめの時期になります。声を掛け合って劇を作り上げたとか、話し合いを進めたとか友達との関わりについても書けます。また、かけ算九九はこの時期ならではだと思いますので、頑張って覚えた子はそれでも一筆書けます。

【前期】リコーダーや習字、理科・社会や総合的な学習の時間など「初体験」が多い学年です。友達と仲良く過ごすための関りや、仲間を気づかう優しさなどにも触れて書くとより良いものになります。

【後期】日々の学習に加え、集会を企画して実行するような場面もあるかもしれません。「自主的に仕事を見つけて…」「陰でこんな努力を…」というようなことが書けると、子どもも頑張りがいがありますし、保護者も嬉しくなると思います。

【前期】進んで話し合いを進めたり、学習をまとめたりするなど、少し高度な内容にも触れられると、「もうこんなことができるようになっているんだ。」と、親としても成長を実感できることと思います。

【後期】日々の学習に加え、学習発表会や卒業式に向けての取組があります。仲間と協力して何かを作り上げるときに、その子がどんな努力をしていたのか、どんな役割を果たしてみんなに貢献していたのかなども含めて書くと、この時期ならでは特色が出せると思います。

【前期】高学年ともなると入学から通して最低でも8回は通知表を受け取っています。ただ「良い」と書くだけでは同じになってしまいますので、できるだけ成長(変化)の具体例をあげて書きたいものです。

【後期】後期は行事へ向けての取り組み方、前期と比べてより成長が見られることなどを具体的に書くことができます。クラブや委員会についても、リーダー的な役割が増えてきますので全校に向けての活動を書くと、中学年までとの差が出せると思います。

【前期】新1年生のお世話、運動会、委員会、クラブ、その他の全校行事などでどのように活躍したかを、学校全体や誰かのためにどう頑張っていたのかという視点を入れて書きます。

【後期】学習発表会、卒業文集等の取り組み、下級生への接し方などは書きやすいところです。学習内容も難しいので、それ相応のことでしっかり学んでいれば高学年らしい表現が伴ってくると思います。加えて、心の成長も見取ってあげたいものですね。

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小学校外国語活動 通知表&指導要録所見文例集!

高学年5・6年生で履修する小学校外国語活動の通知表・指導要録所見文例集です。小学校外国語活動の評価は、設定された観点に照らして、児童の学習状況に顕著な事項がある場合にその特徴を記入する等、児童にどのような力が付いたかを文章で記述することになっています。